KILL THE POST(DUB-O)の、山羊座の頭のスープ。
日曜日のお父さんカレー
はぁー。昨日もきつかったけど、今日も疲れた。磨り減った。くたくた。こういう気持ちが荒れそうな夜はカレーを作るしかない!料理や掃除は心を静めてくれるからね。飴色になるまでたまねぎを炒めよう。コンビニで弁当かなんか買って、ふてくされたままなんにもしないで寝ちゃうってのが一番良くないんだ。今日と明日との間にがんばって隙間を作ってあげないと駄目。今日は今日で終わり。明日は明日で始まらないと。

今日と明日の境界線がなくなるのはヤバイ。頭がおかしくなるはじめの一歩だ。気をつけたまえ。

というわけで、これがわいの「日曜日のお父さんカレー」や!



お母さんはパートの同僚の送別会だと言って家を出たんだけどさ、ほんとはさ、mixiで知り合った男と会ってる。お父さんもちゃんと分かってるんだ。長年連れ添った妻の変化に気付かない男なんていないからね。でも何も言わない。黙ってる。こっそり携帯のメールなんかもチェックして裏も取ってある。けど何も言わない。髪の毛も薄くなってきたし、ここ最近はほとんどボーナスも出ないし、かといって転職できるほどのスキルもコネもない。妻に馬鹿にされ軽蔑されてるのも分かってる。

お母さんはお父さんにバレるようなへまはしないと思い込んでる。あんな鈍感な男に気付かれるはずがないって思ってる。今までの浮気もうまくやってきたし、この先もうまくやれると思ってる。本当はお父さん全部知ってるのにね。我慢してる。全部ぶちまけて離婚してもいいんだけど、そうするとお母さん、娘をネタにしてお父さんから絞れるだけ絞ろうと動くの分かってるんだよね。毎月養育費をむしりとられたあげく、娘にも会わせてもらえないなら、我慢して、我慢して、現状維持した方がいい。せめて娘が高校を卒業するくらいまではその成長を見守りたい。

それとやっぱりお母さんのことも心配なんだ。自分が愛されてないのは分かってる。けど、我慢という形ではあるけれど、お母さんへの情はまだ残ってるからね。年老いたお母さんが「女」という武器をなくしても一緒にいて我慢できる他人なんて自分だけだということをお父さんは良くわかってるんだ。お母さんは1ミリもわかってない。まだ自分がたいしたもんだと思ってる。

娘(中1)はそんなお父さん、お母さんの状況を薄々感じてはいるものの、どっちも憎めないから毎日くるしい。憎めたら、特にお母さんを憎んでののしれたら楽になれるのに出来ない。こうしてお父さんがしょんぼりとたまねぎを炒める後ろ姿を見ると、涙が出そうになるけど、素直になれない。ほんとうは、お父さんの作るカレー大好き!世界で一番おいしい!って伝えたい。けど言えない…



ううう。そんなことを考えながら作ったら、涙がスパイスとして効きすぎました。少し、しょっぱいカレーです…。
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お父さんと一回一緒に飲みたかった、という話
blackbird diaries 日曜日のお父さんカレーを読んだら、父を思い出した   私の父は暴君であった、ように思う 古風な昭和の男性だったと言ってしまえばそれまでだけれども、やはり私にとっては周りにいた大人の男性よりもずっと特殊な存在だった 大人になると、家族の姿は様様で色々な役柄と演目が星の数ほどあるとわかるけれども その中で耐えたり忍んだりは当然かもしれないと思うけれども   父に関する一番遠い記憶は、デパートだったと思うのだが長いエスカレータに父親と並んで乗っていて...
真・帝王の一人遊び  2009.11.27  02:29
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